王様ゲーム
夕日も落ちて来た頃
楽しくバーベキューしている所に
ごっついバイクにまたがった、革ジャンを着た
おじさん達(っていっても20代半ばくらいの人達)が挑発するように
爆音を立て私達の近くを往復する。
一斉に男の子達が立ち上がり
睨みを利かせ向かおうとするところ
例の一平君が
「おい、やめとけ」
ってこの一言で男の子達を止めた。
(この人喋れるじゃーん。男らしいって言われてた意味はこれかー)
ってそんな意外な姿に関心しつつ、ギャップのお陰で少し彼に興味が沸いた。
完全に暗くなった頃
ジャラジャラっと、割り箸のこする音。
私達が大好きな王様ゲームが始まった。
ドキドキしながら当たらないように願う。
王様のにんまり顔。
見事に当てられた。
相手は一平。
命令は「ソーセージを食べさせる。」だった。笑
一平から私の口に割り箸でソーセージが運ばれ
美味しく頂きました。
その間も終始シャイな彼
なんか奥手そうな雰囲気が伝わってくる。
その後もゲームは続き
○○毛ファイヤーとか
膝枕
ハグ等、
結構盛り上がってました。
そして
王様からの最後の命令は
「キスーーーー」
勢い良く一平の番号がよばれて
「俺ーーー?」
っとかウダウダ言ってる時
私の番号も指定された。
げーーーーーーーーーー。
でもそんな嫌じゃない。
っと思いつつ
みんなに後押しされ
私達は隣同士に座った。
一平は
「いい?」って聞きながら
軽く唇にキスしてきた
そのまま
やさしく少し強引に押し倒してきた。
え??????
私はキスされたまま
空を見上げてました。
波の音が広がるビーチで
真っ暗な空に広がる星はすごく奇麗で
なによりも
これが私の人生最大の恋に落ちた瞬間でした。